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顧客の製品に応じて最適な物流梱包材を提案 ―ダンボールと木材使い、省資源で強固な包装を実現【株式会社ケイマス】

キラリ、企業ハッケン!

2026.03.19

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・営業が自ら設計し、顧客に迅速に提案
・多能工化と機械化により省人化を推進
 国内市場の8割以上を握るという足袋(たび)の産地として名高い埼玉県行田市。ケイマスは113年前の1913年、足袋を入れる木箱の製造販売を目的に行田市で創業した。現在は祖業である木箱の生産に加え、木枠、パレット、ダンボール箱など物流向けの梱包・包装商品の製造・販売や、国内外向けの梱包作業の代行サービスを手がけている。

パナソニックの製品物流の一翼を担う

 戦時中の1943年には、中島飛行機(現・スバルなど)や理研ピストンリング工業(現・リケン)の協力工場として、木製航空機部品やエンジン用ピストンリングの梱包木箱を製造した。1959年にはダンボール箱の生産に進出し、社名を黒渕木工紙器有限会社に改めた。
 1964年には、中島飛行機工場跡地で業務用冷凍冷蔵機器(冷凍・冷蔵食品を陳列するショーケースなど)や業務用エアコンを生産する東京三洋電機(現・パナソニック)向けに、製品輸送用の梱包木枠や木箱をつくる工場を群馬県大泉町に開設した。1984年には、東京三洋製の輸出用エアコン・冷凍冷蔵機器の部品を梱包する工場を同県千代田町で稼働させた。
 1991年には埼玉県鴻巣市の川里工業団地に現本社工場を開設し、創業地の行田市から工場を移転。2025年春には大泉工場の近隣地に、家庭用ルームエアコン製造を滋賀県から群馬県に移管したパナソニック向けに、室外機用のダンボール・スチロールの供給拠点として大泉倉庫を新設した。
 ケイマスの強みは、ダンボールと木材の両方を扱っていることと、輸送する製品を預かって最適な設計提案ができる点である。時にはダンボールと木材を組み合わせ、他社にはできない梱包資材を提供してきた。「顧客の要望を徹底的に聴いて、強度やコストの面で最適な提案ができるよう、営業担当者はほぼ全員が3次元CADを扱えるようにしている」。こう語るのは、創業者のひ孫に当たる4代目トップの黒渕貴嗣社長だ。
 梱包材は基本的にオーダーメードであり、規格品はない。しかも多品種小ロットの受注生産がほとんどだ。このため、営業担当者自ら最新の3次元CADや3Dスキャナーを駆使し、顧客の製品のどこをどう支え、どう包めば、効率よく強固に梱包できるかを検討し、迅速に提案できるよう努めている。
ダンボールと木材を組み合わせた輸出用梱包箱

ダンボールと木材を組み合わせた輸出用梱包箱

地球環境に配慮、省資源設計を徹底

 また「Re-mind」をキーワードに、地球環境に配慮した「リユース」「リデュース」「リサイクル」を徹底しているのも特徴だ。物流梱包材は木や紙といった天然資源を材料としており、例えば木材は計画的に育てられ、適正に管理されたものを使うほか、ダンボールは再生紙を100%使用。さらに設計で構造を工夫し、できるだけ材料を使わない省資源設計に取り組んでいる。
 製造面では、多能工化と機械化によって省人化に取り組んでいる。例えば従来、それぞれ2人ずつ・計4人で担当していたダンボールの印刷工程と抜型工程の従業員について、印刷機械と抜型機械の両方を操作できるようにし、合計2人で担う体制に改めた。新型コロナウイルス感染症により従業員が休み、製造工程がしばしばストップした苦い経験を踏まえて導入した。今後も引き続き、プロ意識を持った、なんでもできるマルチプレーヤーを育成する方針だ。
 また顧客の要求の進化は日に日に速くなっており、設計と並んで、生産面でのフレキシブルな対応も進めていく。例えばポテトチップスなど食品のパッケージについて、物価高に伴い、価格を据え置いて内容量を減らす動きが進行している。このため、商品を梱包するダンボール箱も小型化の動きが進む可能性があり、新たな生産設備を導入して、設備を入れ替えることも検討しているという。
 2024年12月期の売上高は約20億円。このうちダンボール事業は6割、木箱・パレット事業は4割で、最近では大型店舗向けのパレット販売が伸びているという。「ただ単にモノを売るというより、顧客の悩みごとを解決する会社、当社に頼んでよかったと思えるような会社にしたい」。黒渕社長はそう力を込めた。
顧客の要望に応える製品に向けてCADを駆使

顧客の要望に応える製品に向けてCADを駆使

《わが社を語る》

陸の豊かさを守り、対話力も身に付けられる梱包材メーカー

陸の豊かさを守り、対話力も身に付けられる梱包材メーカー

代表取締役社長 黒渕 貴嗣氏

 製品を運ぶ上で欠かせないダンボール箱と木箱、木製パレット。ダンボールは再び材料の原紙に戻りリサイクル、木材は適切な伐採により新たな植林へとつなぎ、陸の豊かさを守ることに貢献しています。
 ダンボール箱、木箱、木製パレットはすべてオーダーメイドです。お客様から製品やお困りごとお預かりし、それにマッチした梱包材を早く、丁寧に提案させていただき、ものだけではなく問題解決と次も任せていただける信頼も提供させていただいております。
 また、当社では問題解決に対話の活用を重視しており、ご希望に応じて対話力向上研修も行っております。様々な方とコミュニケーションが取れる対話力は人生を豊かにするものだと考えます。
 自身の成長でみんなを笑顔と幸せに!ケイマスは目指します。

会社DATA

創業:1913(大正2)年5月
設立:1953(昭和28)年5月
所在地:本社・本社工場>埼玉県鴻巣市赤城台362-21
拠点:・大泉工場>群馬県邑楽郡大泉仙石1-36-1 ・千代田工場>群馬県邑楽郡千代田町舞木字富士原760-2
売上高:約20億円(2024年12月期)
従業員数:92名
事業内容:ダンボール箱、木箱、木枠、輸送用パレットの製造販売、包装・梱包作業
https://www.keimass.co.jp

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