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新しい自動運転や電気自動車開発の 要素技術を集め未来を創造する【三菱電機株式会社・先進応用開発センター】

キラリ、企業ハッケン!

2025.03.31

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 三菱電機の先進応用開発センターは、自動車関連の技術開発を得意とする。幅広い技術領域をカバーする三菱電機の社内はもちろん社外からも要素技術を集め、より早く確実に解決策を提供する研究所だ。米国の物流拠点で巨大トラクターの自動運転に挑戦する若き技術者に「シゴト」を聞いた。

 先進応用開発センターは、自動車機器開発センターを前身として2023年10月に発足、兵庫県姫路市と三田市と横浜市 に拠点を構える。電気自動車の開発や自動運転の実現に必要なセンシング技術、制御技術、パワーエレクトロニクス技術、さらにAI(人工知能)やクラウド技術の応用ノウハウを蓄積し、社外パートナーとの連携も積極的に進めている。
 今回お話をうかがったのは、2023年に入社した応用開発第三部の佐古田天音さん(25歳)と、上司でグループマネージャーの遠藤雅也さん(47歳)。北米の大規模物流拠点を舞台に開発が進む自動運転プロジェクトに参加し、センサーによる検知技術の開発を担当している。
 このプロジェクトは米ミシガン州ノースビルで進む「HubPilot 」と名付けられた自動運転物流プラットフォームの開発で、三菱電機オートモーティブアメリカと三菱電機本体のインフラビジネスエリア モビリティソリューション事業推進部、そして先進応用開発センターが連携して取り組んでいる。自動運転のトラクターが、巨大な倉庫に並ぶたくさんのトレーラーのなかから特定のトレーラーを選び、牽引して倉庫や駐車場に運んでゆく。スケールの大きなプロジェクトだ。

大学で学んだことをそのまま仕事に

佐古田 天音さん。「自分の技術で食べていく」人生を求めて三菱電機へ

佐古田 天音さん。「自分の技術で食べていく」人生を求めて三菱電機へ

リケイ 佐古田さんはなぜ理系の道を選んだのですか?

佐古田 両親は法律関係の仕事をしているのですが、私は小学生の頃から工作が楽しかったし、自分の技術で食べていく人生がいいなと思い大学で学んだことをそのまま仕事に生かせる理系を選びました。当時話題のロボットだったアイボやペッパーくんを見て、もっと柔らかい動きができないものかとソフトロボティックスの研究室を選びました。ソフトロボティックスとは圧縮空気とかナイロンの糸とか柔らかいアクチュエーターで動かす研究です。

リケイ 就職先に三菱電機を選んだのはなぜですか?

佐古田 夏のインターンシップで2週間お世話になった時、自動運転のシミュレーションが面白かったんです。勉強してきたメカトロニクスを幅広く生かせる分野だと思いました。ちょうど祖母が運転免許証を返納しようかという時期で、地方都市でクルマがないと大変だとの問題意識もありました。自動車マニアだったわけではないので、自動車メーカーではなく、自動運転のシステムを組むのに必要なさまざまな技術がそろっている三菱電機を選びました。

リケイ 上司の遠藤さんも大学時代は制御関係ですね。
終始柔らかい雰囲気で対応いただいた遠藤 雅也さん。クルマ一筋

終始柔らかい雰囲気で対応いただいた遠藤 雅也さん。クルマ一筋

遠藤 学部はロボットの研究室で、修士ではマシニングセンタなど工作機械のモーション制御を研究しました。就職は電機メーカーを中心に自動車メーカーも回りました。三菱電機はお会いした人たちが生き生きと働いていたのと、修士で工作機械を研究していたので生産現場に強い三菱電機に興味がありました。入社後はまず先端技術総合研究所に配属され、三菱電機が初めて実用化した電動パワーステアリングの研究など、その後はクルマ一筋で研究しています。

佐古田 私は入社2年目の秋からHubPilotの開発に参加しました。入社から3年間は教育担当の先輩がついてくださるのですが、その方が育児休暇に入りました。

遠藤 今日のインタビューは本来その人が受けるべきですが、私になりました(笑。研究所では男性も普通に育児休暇を取りますよ。私は2024年春からHubPilotに参加しています。
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