大手メーカーの設計開発をトータルで支援し「共創」、自ら研究開発も【プログレス・テクノロジーズ株式会社】
プログレス・テクノロジーズは顧客企業と一緒になって、設計開発のやり方を考え、改革し、さらに設計開発そのものも行うワンストップのトータルソリューション提供企業だ。「自動車」「社会インフラ」「航空宇宙、防衛」「ハイテク」「ヘルスケア」「半導体」などの領域のトップメーカー支援を行い、日本の製造業の進化に貢献している。そのルーツは子供のころにプラモデルや秘密基地づくりに夢中になったワクワク感だ。「モノづくりのワクワクや情熱を持って大人になったエンジニアが、そのスキルを最大限に発揮してワクワクする製品・サービスを生み出していく場をつくりたい」と考えた中山岳人社長らが起業した。ベテランエンジニアの経験やノウハウを可視化、デジタル化し、誰でも利用できるようにしたPT DBS(プログレス・テクノロジーズ・デザインベイシス・ソリューション)は、メーカーへのサービス提供から生まれた独自のソリューションで、顧客企業内にノウハウが蓄積される仕組みとして高い評価を得ている。
製造業で日本を元気に! エンジニアにワクワクできる環境を提供、研修制度も充実
・自動車、航空宇宙・防衛、ヘルスケア、半導体などの大手メーカー支援
・ベテラン設計者の経験・ノウハウを可視化、デジタル化する仕組みを構築
メーカー第一、エンジニア第一。顧客企業と築く「真のパートナーシップ」
「大企業なら内部で改革を完結できるのではないか」「なぜ、外部の企業をパートナーとして利用するのか」―。多くの人が抱く疑問だろう。プログレス・テクノロジーズの著書『プログレス・テクノロジーズとは何者か?』の中で、顧客企業の幹部は「設計標準、帳票は積み上げられていく一方で、設計にすぐ反映できるのはベテラン設計者だけ。デジタル化されていないと、そうした情報をその都度、人の手で扱うにしても限界があります」と事情を話している。プログレス・テクノロジーズに対しては「設計者と打ち合わせを重ねながら少しずつ相手の内側に入り、意識を合わせていき、気がつくと一緒に改革に取り組んでいた。そんな関係づくりが印象的でした」と、共創の実態を説明。「設計の現場をどう巻き込むかが大変で、プログレス・テクノロジーズの力がなければ実現していなかったと思います」と評価している。
プログレス・テクノロジーズの澤井大輔取締役管理本部長は「次世代自動車特許の多くをアマゾン、アップル、グーグルが持つように環境が変わり、大手メーカーでも独自改革は難しくなっている。当社はコンサル、ソリューション導入、システム開発、運用定着、設計実務までのサービスをワンストップで提供できるのが強み」と説明。具体的には「当社はメーカー第一、エンジニア第一に考え、強いリスペクトを持ってサービスを提供している。DX(デジタルトランスフォーメーション)やプロセス改革は顧客企業と一緒になって支援する。寄り添いながらイノベーション(技術革新)を実現する」と、共創を強調する。
メーカーの設計開発を進化させるためのトータルソリューション提供
大手メーカーの設計開発の 環境を用意、市場価値の高 いエンジニア集団へ
メーカーとの共創に向けて、プログレス・テクノロジーズでは人材育成を強化している。基本にあるのは「ワクワクできる会社」だ。澤井取締役は「当社はエンジニアファーストを掲げる会社。メーカーに入っても市場価値の高い設計開発の仕事ができるかはわからないが、当社なら大手メーカーの設計開発の環境をしっかり用意できる。終身雇用制度が薄れた今、エンジニアのキャリアづくりも会社にとって重要なことと捉えている」と話す。
研修制度も充実している。PTT(プロフェッショナル・タレント・トレーニング)という名称の教育ウェブサイトを開設し、機械、電気、ソフトなどの研修内容を社員が自由に受講できるようになっている。上司は受講履歴を把握し、次の受講のアドバイスを送る。PMP(プロジェクト・マネジメント・プロフェッショナル)資格取得支援も行っており、ウェブからライブ研修を受講できるほか、家や電車内でも勉強できるように環境を整えている。
最先端デジタル技術の研究開発や実装運用の検証にも取り組み、次世代のモノづくり、コトづくりに挑んでもいる。CASE(接続・自動運転・シェアリング・電動化)などによって大きく変わる自動車分野では、実機をつくらなくても操作、乗り心地、ドライビング環境などをバーチャルで確認できるドライビングシミュレーターのサービス提供会社を設立し、事業に乗り出した。プログレス・テクノロジーズの社内に設けられた「ラボ」では日々、エンジニアが目を輝かせて研究開発に励んでいる。
(左)本社オフィス。仕切りのないオープンな環境で柔軟な発想を促す
(右)エンジニアが一堂に会した懇親イベント
<<わが社を語る>>
会社DATA
所在地: 東京都江東区青海1-1-20 ダイバーシティ東京オフィスタワー15階
設立: 2005(平成17)年6月7日
代表者: 中山 岳人
資本金: 2億6,000万円(資本剰余金含む)
従業員数: 580名(2023年4月1日時点)
事業内容: コンサルティングサービス、システム開発、ソフトウェアの販売およびサポート、アウトソーシング・運用サポート、新技術調査・研究開発・共同研究
https://progresstech.jp/
「ワクワク」「挑戦」「徹底主義」を行動指針にしている当社には、モノづくりが本気で好きで、設計をやりたいと考えている人が集まっています。何
かに夢中になって、こだわって、自分なりの何かを生み出している、そういう方にぜひ仲間に加わってほしい。仕事でも、趣味でも、ゲームでも構いません。その人だけのこだわりを見たいと思っています。
エンジニアであれば、いま目の前の挑戦にワクワクしていてほしい。一度しかない人生で、給料のためにワクワクしない業務に時間を費やすのは、すごくもったいないと感じます。私たちはエンジニアの秘密基地をつくろうとしています。モノづくりが大好きなエンジニアが、エンジニアリングにどっぷりと浸かれる場です。いま求められているのはメーカーズDXです。それぞれの企業だけでなく、業界全体がDXをしていく中で、私たちはハブという重要な役割を果たしたい。その大きな変化の中で、ワクワクしながらモノづくりを進化させる仲間を求めています。