icon-sns-youtube icon-sns-facebook icon-sns-twitter icon-sns-instagram icon-sns-line icon-sns-tiktok icon-sns-etc
SEARCH

「製販融合」モデルを推進、 技術立社でエレクトロニクス業界を支える【ダイトロン株式会社】

キラリ、企業ハッケン!

2026.02.09

SHARE WITH

  • facebook
  • X
  • LINE

・商社機能の販売、調達ネットワークがすべての基盤
・オリジナル製品を開発するメーカー機能で高収益体質を築く
 ダイトロン株式会社は1952年に大都商事として設立、商社として歩みを開始した。当初は東京通信工業(現・ソニーグループ)の特約店としてテープレコーダーを販売していた。電子部品を中心に商材を広げていったが、創業者の髙本善四郎氏は商社機能だけでなくメーカー機能を併せ持つことが必要という考えを抱いていた。顧客の幅広いニーズにきめ細かく対応するには、仕入れ商品にないモノは自ら製作するしかなかったからだ。その思いを具現化し、1970年に技術部を独立する形で生産子会社を設立した。この製販融合がオリジナルのビジネスモデルとなり、現在に至るまで同社の強みとなっている。

顧客の要望に高付加価値の内容で応える

 商社機能の基盤となるのは販売、調達のネットワークである。販売先はグローバルで約5,000社、仕入れ先は約2,000社に及ぶ。幅広い業種の5,000社の顧客からさまざまな情報が入ってくる。ここまでは一般的な商社の仕事だが、メーカー機能を併せ持つ同社はそこにとどまらない。土屋伸介社長は「仕入れメーカーにお願いして提供できるものも多いが、そうではないものもあり、そこは自社メーカー機能で対応する」とし、顧客の要望に対応できる幅の広さを特徴とする。自社オリジナル製品として、ケーブルとコネクタをつなぎあわせたハーネスやレーザーダイオード製造装置などを開発、種類を増やしている。場合によっては、仕入れ先メーカーと自社メーカー部門の連携で解決することもある。
 自社オリジナル製品は顧客の困り事に対応するため付加価値の高い内容を提供できるため、同社にとっても収益性の高い商品になる。同社の売上総利益率が約20%と商社としては高水準を保つことができる要因になっている。今後も高収益性を維持するため独自開発やパートナー企業との共同開発を進め、売上高に占める自社オリジナル製品の比率を現在の約17%から25%に上げる目標を掲げている。
電子機器・部品

電子機器・部品

外観検査装置

外観検査装置

持続的な売上高1,000億円企業へ

 2024年度の売上高は935億円だった。1985年に売上高100億円を超えて以来、山、谷を乗り越えて着実に拡大してきた。米リーマン・ショックの影響を受け大きく落ち込んだこともあれば、逆に新型コロナ禍では〝巣ごもり需要〟でパソコンやスマートフォンなど電子機器の需要が伸び、業績を伸ばした。社長在任5年目の土屋社長は「目前に迫った売上高1,000億円を達成し持続できるようにするとともに、さらに上を狙いたい」と決意を示す。
 具体的な戦略としては、国内の電子部品・機器の市場を地域密着戦略で深耕しつつ、海外販売を拡大する。電子部品・機器は、顧客の業種が多岐にわたり、すそ野が非常に広く景気変動の影響を受けにくい。同分野で安定的な売上基盤を確保する。海外売上比率は現在約25%。土屋社長は「海外の伸びしろは大きく、少なくとも30%、持続的成長を果たすためには50%にしないといけない」と海外の拠点を増やす考え。海外でも国内と同様に、販売するだけでなく技術サポートを提供できるかがカギを握る。このため営業だけでなく技術サービスを含めた人員配置を行っていく。
 新規事業の育成も図る。米イートン社製無停電電源装置(UPS)の日本における代理店販売を開始している。AI普及に伴いデータセンター(DC)建設計画が国内でも相次いでおり、DCに欠かせないUPSの販売拡大を狙う。ここでも技術サービスを含めた販売体制を売りにする。さらに土屋社長は今後「ソフトウエア関連のビジネスを育成したい」とし、ソフトウエア関連の人材採用に力を入れている。「動きが速い分野だけに、M&Aも視野に入れていく」と他社との連携、リソース導入を急ぐ。
代表取締役社長 土屋 伸介氏

代表取締役社長 土屋 伸介氏

〈創業の精神〉
「きびしい仕事 ゆたかな生活」
〈行動規範〉
積極開拓 創意工夫 良識遵法 精励勤勉 友愛団結
〈経営理念〉
・我が社は社員の自己実現を尊重し完全燃焼を期するがため、真に働き甲斐のある快適な職場創りを目指します。
・我が社は株主・顧客・仕入れ先に対して満足の提供に努力致します。
・我が社は絶えずグローバルな視野に立って、技術革新と高付加価値の創造に挑戦していきます。
・我が社は絶えず感謝の念をもって社会に貢献していきます。
〈グループ・ステートメント〉
グローバルな観点で市場を捉え、お客様ニーズの一歩先の価値を創造し、提供する

会社DATA

設立:1952(昭和27)年6月24日
所在地:大阪市淀川区宮原4丁目6番地11号
資本金:22億70万8,560円 (東証プライム上場)
従業員数:1,061名(連結)
事業内容:電子部品&アセンブリ商品、半導体、エンベデッドシステム、電源機器、画像関連
機器・部品、情報システム、半導体・FPD製造装置、電子部品製造装置 等の製造・販売
URL:https://www.daitron.co.jp

RELATED