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システム開発、広告デザイン、越境EC事業で成長発展【株式会社CASMホールディングス】

キラリ、企業ハッケン!

2024.01.29

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3本柱を軸に更なる飛躍の布石打つ

・“プロマネ”兼務のユニーク社長
・先を見据えて持ち株会社体制に移行
 システム開発(ソフトウェア・金融系・制御系)と、広告デザイン、越境EC(海外向け電子商取引)関連事業を3本柱に、成長発展を遂げているのが株式会社CASMホールディングスである。同社を率いる角北強社長は長年、システム開発(ソフトウェア・金融系)の現場第一線で活躍し、今も経営者でありながらプロジェクトマネージャーの顔も持つ、その道のプロ。熟知したシステム開発の世界で、さらなる飛躍に向けた布石を次々と打っている。
 CASMホールディングスの中核事業会社で、2008年設立の株式会社クリーブウェアに角北氏が入社したのは2015年のことで、翌16年に代表取締役に就く。それまで角北氏は金融系IT(情報技術)会社に勤めていたが、縁あって新天地に移り、サラリーマンから経営者へ転身する。角北氏に経営者としての適性があったためか、社長就任後7年で、年商は約4倍に成長する。

“四つのゼロ”で越境ECを 支援

 「現在のメーン顧客となっている大手電機メーカーのシステム開発を受注できたのが大きい。受注前に作成した試作品を使ったプレゼンを行い、コンペに勝ったのが今日につながっている」(角北社長)。この受注案件が、内閣府主催の「日本オープンイノベーション大賞」で第5回(2022年度)総務大臣賞に輝いたプロジェクト『グローバルな現場DX/脱炭素化と国内現場力の維持を実現するコネクテッドワーカーソリューションの推進」の成果に結びついたと言える。
 角北社長が得意とする金融機関のシステム開発案件も手がけている。システム開発(インフラ・金融系)を大黒柱の事業と捉え、その柱をさらに太く、高くしていく方針だ。
 一方、第3の柱となる越境EC関連事業の取り組みにも抜かりはない。同事業では法人向け越境EC支援サービス「かんたんトレードサービスPRO」や、自社ECサイト「LUXCRAS(ルクラス)」により、日本製品の海外販売を後押ししている。“四つのゼロ”=面倒、ランニングコスト、リスク、英語力が「すべてナシ・不要」という強みを活かして、普及浸透を図っている。
 一連の取り組みが評価され、23年4月、独立行政法人中小企業基盤整備機構が同社をEC活用支援パートナーに認定した。中小機構は国内中小企業の販路拡大を主要事業の一つとしている政府系機関で、パートナー認定を受けたクリーブウェアでは、中小機構との連携のもと、越境EC事業の一段の活性化に拍車をかけている。
 ユニークな製品として、楽譜アプリなどミュージシャン向けソフトも開発・販売している。ユニコーンの奥田民生氏の、あれば便利というニーズを聴き、形にした楽譜表示アプリの「Mr.Lyric」をはじめ、関連製品を@Beat!ブランドとして展開。音楽ジャンルでの評価も定着しつつある。
(左)@Beat!ブランドの展示会の様子
(右)かんたんトレードサービスの展示会の様

M&Aや株式上場を視野に

 23年8月に持ち株会社体制に移行した。CASMホールディングスのもと、クリ-ブウェアのほか、越境ECを運営する株式会社クリーブウェア・マーケティング(角北社長)、広告デザイン制作を得意とする株式会社メディアバーン(同)、制御系システム開発を得意とする株式会社セカンドセレクション(井村喜洋社長)が結集する形態を確立した。意思決定の迅速化やグループ間の連携強化が狙いで、併せて、M&A(企業の合併・買収)も見据えた体制整備となる。
 とはいえ「関西を中心に事業展開し、福岡にも拠点を構えたが、情報産業が集中している首都圏は手薄」(角北社長)なため、首都圏システム開発会社などのM&Aを視野に入れている。その際、持ち株会社の傘下に入ってもらうスキームがスムーズなM&Aにつながる、との目論見である。
 話題の生成AI(1人工知能)にも触手を伸ばしている。実践を通したノウハウ・事例の蓄積を重ねており、24年中に生成AIのプラットホームを構築し、本格活用へとつなげていく。一連の手立てを講じた先の株式上場も射程距離に置いている。
 システム開発に精通している角北社長は、実は現役のプロジェクトマネージャーでもある。「現場好き」の性分ゆえ、社長とプロマネの二足のわらじを履いているところだ。上場したら兼務はできないが、マネジメントに徹したとき今度はどんな経営手腕を見せるのか。角北社長の剛腕が一段と発揮されることになりそうだ。
(左)IoTを活用した工場の可視化実証実験設備
(右)社員旅行での集合写真(2022年宮古島)

《わが社を語る》

持ち味は幅広さと総合力

持ち味は幅広さと総合力

代表取締役社長 角北 強氏

 システム開発(ソフトウェア・金融系・制御系)と広告デザインや越境ECを3本柱に音楽アプリまで事業化している幅広さが当社の持ち味です。また、デザインに強い会社や制御系が得意の会社をグループに抱えているため、例えば、スマホアプリのボタンをどこにどんな大きさで配置するかのデザイン工程も引き受けられるといった総合力も売り物となります。
 3K職場などと揶揄されるIT界にあって、当社は健康優良企業(銀の認定)や健康経営優良法人に認定されています。残業時間の少なさや、福利厚生の充実が評価されたと自負しています。「働き易く、働き甲斐があり、日本を代表する健康企業」を追求しており、売り手、買い手、世間の「三方良し」を経営理念に掲げています。そんな当社に興味、共感を持った方は、是非、一度、アプローチしてみてください。

■会社データ

所在地:大阪市北区豊崎3-20-12 パールグレイビル9F
設立:2022(令和4)年8月23日
代表者:角北 強
資本金:5,000万円
従業員数:グループ連結127名(2023年11月1日現在)
事業内容: 企業向けシステム受託開発、海外向けECサービス、コンサルティング業務
https://casmhd.com/

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