デバイス、機器から制御、システムまで 広範な技術を融合し未来をつくる【三菱電機株式会社・先端技術総合研究所】
三菱電機の「先端技術総合研究所」は、広範な事業領域を持つ三菱電機グループを支える研究開発拠点として、デバイス、機器から制御、システムにわたる広範な領域でコア技術を生み出している。技術分野を横断して未来型製品「リニアトラックシステム」を開発するために集まった3人の若手技術者に、未来を作る「シゴト」を聞いた。
リニアトラックシステムはワーク搬送の未来形
リニアトラックシステムを使った電池の組立検査工程デモ
リケイ 完成したリニアトラックシステムは2023年の国際ロボット展で注目を集めました。
関口 実際に動くのを東京ビッグサイトまで見に行きました。「ああ動いてるなあ」「変な挙動をしないでくれよ」と思いながら見てましたね。営業の方から「注目されて盛り上がっています!」と言われて嬉しかったです。
中村 私も行きました(笑。自分が設計したものが形になっているのを見るのは充実した気分です。毎秒4メートルというキャリアの動きが想像以上に速くて、改めて制御技術担当の人は大変だったなと(笑。
関口 モーターは推進力 が最初からピーク値で出るので、いきなりトップスピードになるんです。これだけ高速に動く幅50ミリメートルのキャリアを±5μmの精度で位置決めできます。
リケイ どうやったらそんな高精度で制御できるのですか?簡単ではないですよね。
関口 高精度なセンサーで位置を測定してフィードバック制御するのにマイクロ秒単位で計算しています。
中村 モーターの構造は、意図しない推力の脈動が出ないように磁石の鉄芯の形状を工夫しています。
髙橋 ソフトウエアの面でもモーターに流す電流の指令値のパターンを工夫しています。
リケイ いろいろな工夫があり、連携して高精度を実現しているのですね。
研究者は苦労の先に面白さがある
オープンスペースで雑談される皆さん。場所を変えて集中できる魅力のオフィス
リケイ 後に続く若者へのメッセージを。
関口 研究者はずっと悩んでいることが多いと思います。でも近道すると最後にひどい目にあったりしますので、最初に苦労しておいた方が新しいものが生まれます。
中村 壁にぶち当たった時に考え抜いて解決策を見つけた経験は、その先の全然違う仕事にも必ず生かせます。社会人としての人生全般の糧になりますよ。モーターは世界の電力消費の40〜50%を占める非常に影響力の大きな事業ですから、0.1%の改善でも世界のたくさんの人に貢献できます。ぜひモーター事業へ!と宣伝しておきます(笑。
リケイ みなさん苦労されてるようですね(笑。
髙橋 大変だと思います。でも、面白い。研究が面白いな、という学生さんに来てほしいですね。
中村 言われたことをやるのは最初の3年くらい。すぐに「君の提案は何ですか?」と聞いてもらえる研究者にとってやりがいのある会社ですよ。
社内ライブラリーにて。どんな環境でも自ら知識のアップデートしていくことは不可欠
先端技術総合研究所は、多彩な技術をさらに進化させ融合するとともに、社外パートナーとの共創も活用し、三菱電機ならではの創意工夫により、複雑化、多様化する社会課題を解決すべく挑戦していく。積み重ねてきた伝統と実績をベースに若い技術者たちが考え抜き、解決策を見出し、誰もが共感できる、活力とゆとりある社会の実現に向け、たゆまない技術革新によって未来を紡ぎだしてゆく。
企業データ
三菱電機がより深くわかるWebサイト/採用情報
先端技術総合研究所:〒661-8661 兵庫県尼崎市塚口本町八丁目1番1号
資本金:175,820百万円
従業員数:連結149,134人
売上高:連結5,257,914百万円
事業概要:重電システム事業、産業メカトロニクス事業、情報通信システム事業、電子デバイス事業、家庭電器事業