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カイテキをカタチにする総合エンジニアリング企業【三機工業株式会社】

キラリ、企業ハッケン!

2024.02.04

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「モノを知り、現場を考え、顧客に最適な環境を作り上げる仕事」

建築設備事業本部技術統括本部副本部長 東 勝彦さん

建築設備をわかりやすく説明してください

例えば、オフィスビルや大規模複合施設。設計事務所もしくは建設会社が建物全体をデザインし、建設会社が“建築の施工”を進めます。しかし、建物ができても給排水や電気、空調といった機能がなければ、ビルや施設は使えません。つまり水や電気、空気を送る血管部分を構築して、人が快適に過ごせる環境を提供するのが“設備”であり、われわれの役割と言えます。工場設備では、対象が人ではなく製品になります。製品づくりにより良い環境を築くことが求められるのです。
当社ではこれら建造物の設備を構築する建築設備事業を主力事業として展開しています。

建築設備がメインなのに、貴社には様々な分野の理系社員が活躍しています

本来、設備会社には建築学科の学問がはまるのでしょうが、当社の建築系は3割弱。特に当社はモノづくりの技術を大事にしていることから、機械系出身が一番多く、ほかにもさまざまな学科出身者が在籍しています。空調、給排水、電気をはじめとする建築設備の総合エンジニアリング企業だからこそ、多様な理系人材が集まり、各分野のプロが活躍している会社と言えるでしょう

ご自身も化学専攻と聞きました 

建築設備事業部門で化学は、一番遠い学問領域かもしれません(笑)。ただ化学装置の研究をメインにしており、水処理にも興味があったので、建築設備会社である三機工業の入社を決めました。大学で学んだことが仕事につながらない不安はなかったと言えば噓になりますが、一から勉強して学んでいけばいいと腹を括っての入社でした。
また、大学で学んだことが学問として直接仕事につながらなくても、物事の捉え方や考え方、発想の転換の仕方などは学生時代に培ったものなので、しっかり自分の基礎となっています

若手社員の育成の流れを教えてください

建築設備系の新入社員は、4月から8月まで三機テクノセンターで基礎研修を行い、その後各支社、支店で設計・現場研修を受けたのち12月に本配属となります。入社3年目まではメンターを付ける一方、3年目、6年目、9年目に技術研修を開催しています。さらに当社の職種は現場の施工管理がメインとなるので、建築設備事業部門は施工管理を最優先に、1級管工事施工管理技士か1級電気工事施工管理技士の資格取得を必須にしています
新入社員研修の様子

一方で、同業他社と一線を画すモノづくり技術に対するこだわりがありますね

ただ設備を仕入れて据え付けすればいいという仕事ではありません。設計したものがどんな実物になるのかを学ぶことはとても重要です。やはりモノを知らないと設備設計は難しい。モノを知り、現場を考え、顧客にとって最適な環境を作り上げる。これが当社ビジネスの基本であり、強みでもあります。工場案件を中心に、建設会社を介さない直接受注が多いのも、当社にモノづくり技術が根付いているからです

最近は省エネや脱炭素の設備工事を積極化しているようですが

建物内の消費エネルギーは基本的に大部分が設備に使うエネルギーです。そのため、当社の事業内容そのものを通じて社会のニーズに応える使命があります。建築設備事業は、様々な設備の組み合わせで成り立ちます。しかし省エネ設備を買ってきて据え付ければ、おしまいではありません。例えば、同じ省エネ設備でも、どういう運用をすれば最もエネルギーを抑えられるのか、自分たちで実証し、これを提案していく取り組みが不可欠です。いわゆる当社が掲げるライフサイクルエンジニアリングの一環で、脱炭素社会の実現をはじめとする様々な社会課題の解決に貢献しています

学生を含む若い世代に対して、期待することは何ですか

特に建築設備の仕事は、マニュアルに従って進めるものではなく、自らの創意工夫でフレキシブルに対応していくものであり、新しいシステムや工法にチャレンジできる素地があります。若い人には、ぜひICTやデジタル技術を用いて、より効率的なやり方や仕組みを開拓してほしいですね
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