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カイテキをカタチにする総合エンジニアリング企業【三機工業株式会社】

キラリ、企業ハッケン!

2024.02.04

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「柔軟な発想を認めてもらえる環境が大きい」

建築設備事業本部営業統括本部事業企画室 内山 聖士さん

この謎めいた作りモノは何ですか?

アルミ冷媒配管工法のキャラクター、『アルミンジャー』です。同工法の社内周知と、普及促進を目的に、アルミの廃材を利用して私が製作しました

アルミ冷媒配管工法とはどんなものですか?

従来の銅配管に代えてアルミで冷媒配管を作る方法です。新しい配管工法を探そうと始めたプロジェクトで、海外の実例を持ち込めば行けると思ってトライしましたが、日本の規格に適合したものにはならず、規格や法規をゼロから調べて配管や継手を作り直し、日本でも使える工法に仕上げました。すでに自社で実用化され始めたほか、普及啓蒙の工業会も立ち上がり、〝アルミンジャー工法〟の普及に力を入れています

その開発過程で大学との共同研究を始めたわけですね

耐久性を確認するために加速劣化試験を行うことを考え、この考察を補うために共同研究をスタートし、さらに研究内容を学術的にまとめようと大学に再入学しました。職場の理解もあって、いまも週2回程度、研究室に通っています。来年9月の卒業時には、博士号を取得できる見通しです
大学では学生たちとともに研究に励む内山さん

ほかにも自社技術の開発に携わっていますね

微細な霧を屋外に噴霧し涼感を提供するミスト冷却設備『クールミスト』と、省エネ効果の高い大空間向け温度成層型空調システム『ペリループ』です。ともに今は自分から離れて自社技術として広く使われています。クールミストがまだ一般化されていない頃の出来事ですが、クールミストを前にした親子の会話を鮮明に覚えています。『どうして今日は霧が出ていないの?』と尋ねる5歳くらいの娘に、温度や湿度、風の関係でミストは出ないと答える母親。何気ない日常の会話に自分の製品が登場したことに、感動を覚えました
(左)クールミスト
(右)ペリループ

なぜこんなにも新技術を生み出せるのですか?

「柔軟な発想を認めてもらえる環境が大きいと感じます。この人形がその典型でしょう。『何か面白いことをしている』となると、周りが応援してくれる。もっと面白いアイデアや知恵を出してくれ、プロジェクトを前進させてくれる。そのようなやりとりの中、工法の開発に留まらず、アルミンジャーを使ったアニメのプロモーションビデオの制作まで許される環境によると思います。

大学生を含む若い世代に一言

『努力する者は、楽しむ者に勝てず』という言葉の通り、まずは楽しむことが大事だと思います。努力することをただ苦しいだけと思わずに、何事にも楽しみながら前向きに取り組んでもらえたらいいですね
総合エンジニアリング力で、快適環境の実現に貢献してきた三機工業。
確実な施工が求められる業界だけに堅い人が多いのでは・・・?という事前の予想を覆し、
非常に温和な方が多く、常に笑いの絶えない取材となりました。
こうした朗らか、かつ自由闊達な雰囲気が、業界の中での先進性を保つ秘訣なのかもしれません。

企業データ

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本社:東京都中央区
R&Dセンター:神奈川県大和市 三機テクノセンター内
資本金:81億518万円(2023年3月)
従業員数:連結2,627名(2023年3月)
売上高:1,908億6,500万円(2023年3月期)
事業内容:建築設備事業、プラント設備事業、不動産事業
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