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世界のプラント設備を支える「タンクの石井」~新エネ貯蔵技術でカーボンニュートラル社会を実現【株式会社 石井鐵工所】

キラリ、企業ハッケン!

2025.07.10

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 石井鐵工所の歴史は今から125年前、西暦1900年に創業者である石井太吉が東京月島でボイラーや貯槽などの製作を開始したことに始まる。以来、わが国産業の発展とともに、エネルギー資源や石油化学資源を安全に貯めるタンク・プラントメーカーとして、日本でも世界でも確固たる地位を築いてきた。今、地球温暖化が大きな問題となり、カーボンニュートラル社会への移行を進める中で、水素や燃料アンモニア用の低温タンクなど新しいエネルギーインフラが求められている。次の世代の『タンクの石井』を支える若手社員に「石井鐵工所のシゴト」を聞いた。

教授推薦・学内企業説明会で知った世界企業「タンクの石井」

リケイ 門村さんと安福さんは、なぜ就職先に石井鐵工所を選んだのですか?
門村 最初は先生に薦められたんです。
安福 私もです。パンフレットを見て、プラントって面白そうだなと。
リケイ 石井鐵工所という社名を聞いても、世界で大規模なプラントを作っている企業だと知らない方もいますからね。消費者向け商品を作っていないモノづくり企業の辛いところです。先生は石井鐵工所の企業価値を教え子に知ってもらいたかったのでしょう。
金居 私は教授の推薦ではなく、大学内の合同企業説明会がきっかけでした。就職活動は「モノづくり」に絞り、中でも特にプラント・インフラのような「地図に残る仕事」がしたいと考えていました。また、海外プロジェクトを行っていることに魅力を感じたからです。

大きなプラントが形になっていく達成感

リケイ 入社後は3カ月の集合研修と、4カ月の現場研修があるそうですね。
安福 4月から6月まで座学の研修があり、その後は分かれて4カ月の現場研修がありました。私の時は同期入社10人が2人ずつ別の現場へ行き、私は日本海側にあるプラントで、タンクから石油を抜いて補修する現場でした。
門村 私も関東の石油タンクの補修でしたね。
金居 私は台湾のタンク新設現場へ行きました。
リケイ 海外でプラントの仕事、という夢がいきなり実現ですか。でも、大変そうですね。
金居 研修先が海外であったため、お客様や現地協力業者とのコミュニケーションに苦労しましたが、上司にサポートしてもらいながら仕事を進めることができました。大変ではありましたけど、その分勉強になりました。
リケイ 入社から3年間は海外営業部に配属され、その後は設計を担当されているんですね。
金居 海外営業部では営業活動から引合、見積、受注、そして納入まで、仕事の一連の流れ全てに関わることができました。タンクが完成して無事にお客様に納入できたときは、大きな達成感を味わうことができました。設計担当では、法規や規格、お客様の要望、さらに現場施工性や品質管理等を踏まえた、緻密な業務が求められます。自身が設計した図面をもとにタンクが建設され、最終的には航空写真に残ります。入社前に憧れていた「地図に残る仕事」であり、やりがいを感じています。
リケイ すばらしいお仕事ですね。門村さんは現場監督業務をされています。
終始笑顔を絶やさない門村さん。現場では監督としての責任感が溢れる。
門村 最初は何をするのか全然わかりません。自分から周囲の人に聞いたり学んだりしていきました。ただ、会社は新人をいきなり現場に放り出すのではなく、必ず上司や先輩がサポートしてくれます。私は今、タンクの新設の仕事が多く、一から作っていく仕事はやりがいがあります。プラント工事は事前の準備が大切。順番を考えて作業を組み立て、先を読んで行動しています。
リケイ 安福さんは品質保証という現場を支える業務ですね。
法令に基づいた品質を管理する立場にある安福さん。比類無き努力で周囲からの信頼を勝ち得てきた。
安福 工場や現場から上がってくる記録を見て、設計仕様の通り製作や施工ができているか確認したり、官庁への検査申請手続きをしたりするのが仕事です。設計だけでなく、法律や規格の知識、検査や作業順序の把握が必要なので、先輩に教えてもらいながら沢山勉強しました。大変でしたけど、できることが増えていく達成感がありました。
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