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油圧ショベル用旋回ベアリングで国内70%超、世界40%超のシェア【株式会社アンテックス】

キラリ、企業ハッケン!

2023.06.02

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建設現場や土木工事の掘削や積み込み作業などに使われる建設機械は、世界中で数多く使われ、安全・安心で豊かな社会に貢献している。その建設機械のブーム・アームの旋回部分に使われているのがアンテックスの旋回ベアリングだ。直径50㎝ 〜4.5mの中・大型旋回ベアリングを、材料切断から鍛造、熱処理、歯切り、高周波焼き入れ、取り付け穴加工、軌道面仕上げ加工、組み立てに至るすべての工程を自社で行う一貫生産体制を構築している。日本でこのように一貫生産しているメーカーはなく、油圧ショベル用旋回ベアリングでは国内で70%超、世界でも40%超の市場シェアを誇る。近年では建設機械向けだけではなく、工場設備、風力発電、アミューズメント施設、繊維機械、医療機器などに需要が拡大し、経営の安定化を図っている。

大型の旋回ベアリングを背に、活躍する女性社員

鋼材切断、鍛造から加工、組み立てまで一貫生産、人を大事にする社風で女性も活躍

建設機械向けから工場設備、風力発電、遊技施設、医療機器へ展開
高萩工場(茨城県)の鍛造設備更新に40 億円を投資、生産能力3 割増へ

●建設機械向けから工場設備、風力発電、遊技施設、医療機器へ展開
●高萩工場(茨城県)の鍛造設備更新に40 億円を投資、生産能力3 割増へ

創業100年を超す老舗企業、 建機以外の売り上げを拡大し 海外での現地供給も検討

 そんなアンテックスの創業は1917年( 大正6年) だから、100年を超す老舗企業だ。安藤洋平社長は4代目に当たる。「大学を卒業後、お客様の会社で10年働き、30代前半でアンテックスに入った」(安藤社長)。もともと鍛工品メーカーだった同社は1965年に、プレス機と複数台のロールを用いた回転鍛造方法で鋼材からリング品を製造するリングローリングミルの開発によってリング品製造へ事業を拡大した。80年には工場を東京都大田区から現在の茨城県高萩市に移転、89年に旋回ベアリングの本格生産を開始した。
 安藤社長は、主力需要先の建設機械市場について「発展途上国向けもあるし、街の開発・メンテナンス、資源開発などを背景に今後も成長し続けるだろう」と分析する。それでも、リスク分散の見地から「建機以外のお客様の売上比率を6〜7年前の5% から10%まで引き上げ、将来的には建機以外を20%にしたい」と市場拡大に意欲をみせる。
 もう一つの課題は、海外における現地供給だ。「建機は売り先の約8割が海外。お客様とのコミュニケーションを考えると、海外での現地供給を検討しなければならない」。現在の海外拠点は中国の上海市にあるので、その他地域への展開を図る。
 アンテックスは現在、高萩工場の鍛造工程の設備老朽化に伴い、建屋、設備の更新を計画している。約40億円を投資し、2024年の年明けには動き出す予定だ。安藤社長は「装置産業なので、更新する必要が生じてくる。これにより、リングを含む供給能力は従来比で3割増しになる。高萩工場の鍛造工程1ラインの老朽化にも備えられる」と、生産面での対応を万全にする構えだ。

企業理念は「人を大事に」。女性や高齢者が活躍、ベトナムからの技能実習生も

 アンテックスの企業理念は「社内でも社外でも、人を大事にすること」(安藤社長)。社員教育では、工場の中に旋盤等の機械加工技術を習得するための研修エリアが設けられており、入社後の研修はもちろん、必要に応じて活用している。職種柄、男女比率は圧倒的に男性が多いものの「自動化や工場の暑さ対策に継続的に取り組み、働きやすい環境をつくり続けることに加え、女性の採用を積極化したことで女性社員は40人を超えている」と言う。現在では間接部門に女性の管理職が2人、役付社員が4人誕生している。安藤社長は、女性はもちろん高齢者も増やしていく方針だ。
 育児休業制度は「基本はお子さんが1歳になるまでの対応だが、復職後も短時間勤務等により育児をサポートしている」。男性社員の育休取得も制度上可能だが、これまでのところ男性社員の利用者がいないことについて安藤社長は「高萩では親と同居しているか、近くに住んでいるケースが多いからではないか」と苦笑する。23年4月の新卒採用は男性6人に対し、女性が5人。人を大事にする社風が、女性社員を着実に増やしている。
 同社では現在、ベトナム人労働者が約40人在籍している。「技能実習生のほか、特定技能による在留資格を取得した方が増えている」。特定技能による在留資格を取得すれば、給与は日本人と同じ水準になる。ここにも人を大事にする社風が表れている。ベトナムからの技能実習生は、東南アジアにおける海外ビジネスで戦力になる可能性を秘めている。
 安藤社長は「お客様の要望には可能な限りお応えしてきた。これからも、それに尽きる」と話す。そのための組織と人づくりは着々と進んでいる。

≪わが社を語る≫

広範囲な仕事をやれる会社で共に働こう

広範囲な仕事をやれる会社で共に働こう

代表取締役社長 安藤 洋平氏

 建設機械業界のお客様と長いお付き合いがある会社ですが、これから新しい分野のお客様をどんどん増やそうとしています。これまでの考えにとらわれることなく、国籍も性別も関係なく世界に羽ばたかないといけません。縦横無尽に繋がりを発信して、世の中に必要な企業になるために、共に働く仲間を増やしていきたいと考えています。
 技術を開発して、モノを製造し、それを管理して世界に売っていきます。海外でモノをつくることもあります。広範囲な仕事をやれる会社です。国内で旋回ベアリングを一貫生産しているメーカーは他になく、強みを有しています。その強みをバネに、アンテックスで思う存分、力を発揮してください。期待しています。

■会社データ

所在地:東京都港区高輪2-15-19 高輪明光ビル4階 
創業:1917(大正6)年8月2日
代表者:安藤 洋平
資本金:5,000万円
売上高:113億1,300万円(2022年9月期)
従業員数:302名(2023年4月時点)
事業内容:旋回ベアリング、リング鍛造品、溶接構造歯車の設計・製造・販売
https://www.antex.co.jp/

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