ニッパツのキャリア形成の流れ
シート開発事業の開発部門を部長として率いる高蔵 実さん。高蔵さんは、1991年の入社以降、「シート一筋」のキャリアを積まれてきた。そんな高蔵さんにも加わってもらい、ニッパツでの技術・開発職のキャリア形成についてお話しを伺った。
取材に対応いただいたシート生産本部・開発部 部長 高蔵さん
ご経歴を拝見すると、単純に開発畑・・・という訳でも無いようですね。
高蔵さん
これまで生産技術・製品設計・製造・開発・品質管理・管理業務と様々なことに携わらせていだきました。
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業務内容 |
入社から最初の4年間 |
工場で生産技術 |
シート開発部に異動 |
製品設計・開発 |
北米の統括会社へ出向 |
受注活動や量産の立ち上げ、サプライヤーの管理など |
現在(シート開発部) |
部長として部をマネジメント |
現在のニッパツでのキャリア形成は、高蔵さんと同じように様々な業務経験を積むことで進んでいくのでしょうか?
高蔵さん
本人が望むのであれば、そういうキャリアも積むこともできますが、人それぞれですね。シート生産本部では、技術系の職種は基本的にまず、入社直後は解析などの基礎スキルを一通り半年程度学んでもらいます。更に半年ぐらい基礎知識を身につけた後に開発現場に配属され、OJTで実務経験を積んでもらいます。全体を俯瞰する視点、全ての材料を集めたゼロからの開発進行を手掛けてもらうポジションに入って、様々な知識を吸収できるような体制を取っています。
米持さん
私が、開発進行ポジションとして一通りの業務をやらせてもらったのは、入社3年目のときの「ベルトインシート」です。それまでは、先輩のOJTのもとで製品開発をしていましたが、はじめてゼロからの製品開発から量産化に携わった、思い出深い製品です。
「視野が狭くて、自分の考える解決策ではどうにも上手くいかない場面が多々あった」と語る米持さん。周りの先輩たちから「気付き」をもらえて、製品開発を無事完遂できた
高蔵さん
年に3回、本人と上長とで面談を行うほか、社内公募制度もあります。
ある程度役職が上がってきたところで、本人と上長とで対話を通じて、先々、マネジメントを主として業務を行っていく進路と、自らの専門性を極めていく進路という二つの選択肢を選ぶことができます。
面談内容
本人の意向に沿った業務ができているのか、先々の展望についてヒアリングと、半期ごとの業務フィードバックを実施。実際、開発職でありながら人材教育に関心が生じて人事部門に異動した、という人もいる。
なるほど。大きい企業でいらっしゃるので、採用時のミスマッチ等も多く生じるのでは、と思っていたのですが、そうした修正も面接を通じて可能、ということなんですね。
高蔵さん
はい。企業規模は大きい会社ですが、その割に、自分のやりたいことをやらせてもらえる会社だと思います。
社内公募制度
年に数回、複数の部署が出す人員募集に対して異動の希望を応募できる制度。事業部の垣根を越えて、他の事業の仕事をやりたいな、と思ったら、募集要項を見て自分で手を挙げることができる
自らのキャリア形成に「主体的」であることで成長の機会創出につながる制度を用意